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■スパークリングワインを楽しむために  
スパークリングワインはどのように開けたらいいのですか?
秘訣はワイヤーを取り除いた後、コルクではなくてボトルをまわすことです。  
親指でコルクを押さえることを忘れないで下さい。

スパークリングワインを冷やすベストの方法は?
冷蔵庫の野菜室に数時間入れておきます。
短時間で冷やしたい時は氷と水を入れたバケツに20分ほどつけておきます。
冷凍庫はさけたほうがいいとおもいますが、どうしてもという緊急時には15分以内にしておきましょう。
(コルクが勝手に抜けてしまうのを避けるために。)

どういうグラスで飲むのがいいのですか?
フルートのようにまっすぐで細長い形のグラスか、チューリップのように上部がちょっと開いた形のグラスがいいですね。泡がグラスの底からゆっくりと上がってくるので、スパークリングワインが長く楽しめます。
クープと呼ばれる足付きの平べったいグラスだと、あっという間に泡が消えてしまうので、気の抜けたスパークリングワインを飲むことになってしまいます。

ラベルに「ブリュットbrut」とか「セックsec」とあるのは、どんな意味?
辛口か甘口かの意味です。セックはやや甘口です。辛口から甘口への順は、extra brut, brut, extra dry, sec, demi−secとなっています。 extra dryはbrutより甘いということです。

シャンパーニュとスパークリングワインの違いは?
フランスの北部、シャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインだけがシャンパーニュ(又はシャンパン)と呼ばれます。その他の土地で造られたものは一般的にスパークリングワインと呼ばれています。
スペインではスパークリングワインはカヴァ、イタリアではスプマンテ、ドイツではゼクト、フランスの他の地域のものはムスーとかクレマンと呼ばれます。
 

シャンパーニュにはどのような種類があるのでしょうか?
シャンパーニュは、その味や香りの特徴からおおまかに4つのタイプに分けることが出来ます。
 
1.ボディのシャンパーニュ
琥珀色とも言える濃い金色をしています。まず立ちのぼってくるのは、スパイスやフレッシュバターやよく熟した麦の香り。口に含むと、官能的でコクがあり、力強く腰がしっかりした深みのあるタイプです。こうした特徴からボディのシャンパンと呼ばれます。若いものも、熟成が進んだものも、また収穫年度(ヴィンテージ)を記したものも、このタイプは黒ぶどう(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)でつくられています。 フォアグラや生ハム、骨付き肉の煮込み、鶏料理によく合います。
2.エスプリのシャンパーニュ
必ずといっていいほどブリュット(辛口)か、エキストラブリュット(極辛口)です。
はつらつとして繊細、軽やかで、植物や柑橘類の香りをはなちます。
色調は明るく、きめ細かな気泡が生き生きと立ちのぼる、それがエスプリタイプの、シャンパーニュの特徴です。アペリティフ、魚や海老、蟹などと。またシャーベットや冷たいデザートにもよく合います。
3.ハートのシャンパーニュ
口当たりが優しく、コクがあって温かみを感じさせる、とろけるような味わいは調和に満ちて、万人受けする。主に黒ぶどう(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)からつくり、よく熟成しているため、その味わいはとろりとして、まろやかです。バラや蜂蜜、ブリオッシュやシナモンを思わせる香りがあり、色調は金色から赤味がかったピンクまで、さまざまです。子羊や甘辛い料理、グラタン、温かいタルト、赤い果物類などとよく合います。
4.魂のシャンパーニュ
円熟した複雑で豊かな味わい、高貴で繊細なスパイスのブーケを持つタイプ。5年以上熟成を経たもの、めずらしいヴィンテージ、キュヴェ・スペシャル、プレステージュ(特級)、 単一品種からつくられた実に個性的なものなど、まさに王者の風格のシャンパーニュといえます。これは単独でその味わいだけを楽しむのが一番です。
■魔法の泡立ち
魔法のような泡立ち、きめ細やかに立ちのぼる、あの不思議な泡がなかったらシャンパーニュはないも同然。シャンパーニュの人々は、初めはこの泡立ちに驚き心をうばわれ、それを何世紀もかけて思いのままに加減する方法を学んでいったのです。この珍しい天然の泡立ちは、きわめて涼しいカーヴ(醸造蔵)の中で、ゆっくりと発酵を続ける酵母の働きによって、時間をかけて生み出されてゆきます。グラスに注いでからも気泡がいつまでも立ちのぼりつづけることは、もう一つの 魅力的な謎となっています。泡が次々と生まれ、踊ったり回転したりしながら表面へとのぼっていく様は、天に呼び寄せられるかのよう。 シャンパーニュという希有なワインの優美さと精神とをあまさず象徴しています。 繊細で豊かな泡立ちは、まさに祝祭へのいざないと言えるでしょう。