
明治の初期ヨーロッパやアメリカから数多くのぶどう品種が輸入され、各地で葡萄栽培とワイン造りが試みられた。
塩尻では桔梗ケ原メルロー、北海道ではドイツ系品種ケルナー、トロリンガーとリースリングの交配種が誕生した。長野県の千曲川流域ではシャルドネ、山形県ではボルドー系品種むとシャルドネを主体とした産地が登場した。
赤ワイン品種では、日本で交配されたマスカット・ベリーAを使い、フレッシュなイチゴの風味をもつ軽快なワインから樽熟成させた重厚なものまで多様なスタイルのものが造られるようになった。いまだ日本のワイン産業は変革期にあり、今後も大きな成長が期待されている。